① OpenAI、新たなGPT-4.1モデルを発表(コーディング性能を強化)
OpenAIはGPT-4.1シリーズとその小型版を公開しました。プログラミングへの応用に特化し、数百万語に相当する長大な文脈を一度に処理できます。これらのモデルはOpenAIのAPI経由で提供され、より高度なコーディングや長文分析を可能にし、競合他社(GoogleやAnthropic)のモデルに対抗します。
https://www.wired.com/story/openai-announces-4-1-ai-model-coding/
② OpenAI、「X」風の独自SNSを開発中
OpenAI社がエロン・マスク氏の「X(旧Twitter)」に似たソーシャルネットワークを社内テストしていると報じられました。サム・アルトマンCEO自ら試作品への意見を募っており、公開方法は未定です。OpenAIのSNS分野への参入が取り沙汰されています。
③ Meta、EUユーザーのデータでAI学習を再開へ
Meta社は欧州(EU)のFacebookやInstagram利用者の公開投稿やコメントなどをAIモデル訓練に利用すると発表しました。ユーザーには順次通知され、オプトアウト(拒否)も可能です。地域ごとの方言や文化をモデルに反映し、各国に適応した多言語AI開発を狙います。
https://www.theverge.com/news/648128/meta-training-ai-eu-user-data
④ Nvidia、米国で次世代AIチップ生産を開始
Nvidiaは自社の最新AIチップ「Blackwell」をTSMCの米アリゾナ工場で生産開始しました。またFoxconnらと提携し、米テキサス州にAIスーパーコンピューターの組立工場を建設し、米国内生産を拡大します。
https://www.theverge.com/news/648086/nvidia-blackwell-ai-tsmc-arizona-plant
⑤ DeepMind、AIの弱点「プロンプト注入」に新対策
Google傘下DeepMindは、AIのプロンプト注入(隠れ指示でAIを誤作動させる攻撃)対策として新手法「CaMeL」を発表しました。AIモデルを敢えて“信用しない”設計でユーザー指示と不正命令を隔離し、AIのセキュリティを強化します。
⑥ 2025年Q1、スタートアップ資金調達が過去最高水準
2025年第一四半期の米スタートアップ資金調達額は約915億ドルに達しました。OpenAIの約400億ドル調達など生成AIブームが牽引し、総額の4割超がAI関連でししかしIPO低迷や景気不安から、この勢いの持続を不安視する声もあります。
⑦ OpenAIとH&R Block、税務専門家向けAIアシスタントを共同開発へ
OpenAI社は米税務サービス大手H&R Blockと提携し、税理士向けAIアシスタントを開発すると発表しました。最新の税法改正を自動で学習し、複雑な案件にも迅速に対応します。税理士の業務効率化が期待されています。
https://www.cnbc.com/2025/04/15/chatgpt-for-taxes-openai-and-hr-block-have-a-plan-for-tax-pros.html
⑧ ロシア、偽情報でAIチャットボットに誤回答を誘発
米報道によると、ロシア政府系組織が大量の偽ニュースサイト(プラウダ・ネットワーク)やWikipedia改ざんでAIの学習データを汚染し、チャットボットにウクライナ侵攻の誤情報を回答させていました。他の勢力にも悪用されかねず、AI開発者にとって新たな課題です。
https://www.washingtonpost.com/technology/2025/04/17/llm-poisoning-grooming-chatbots-russia/
⑨ Hammerspace、未構造データ管理技術で1億ドル調達
米Hammerspace社が1億ドルを調達しました。同社は企業内の膨大な未構造データを効率的に整理・提供するプラットフォームを開発しており、Metaや米国防総省も顧客で生成AI時代のデータ基盤を支える企業として注目されています。
https://techcrunch.com/2025/04/16/hammerspace-an-unstructured-data-wrangler-100m/
⑩ TSMC、AI需要で利益60%増と業績好調
台湾TSMCの1~3月期純利益は前年同期比60%増と市場予想を上回りました。ChatGPTなど生成AI向け先端半導体の需要急増が寄与し、AI関連売上は年内に倍増の見通しです。米中摩擦による不透明感はあるものの、TSMCは依然強気です。
編集者コメント
2記事目のOpenAIのSNS気になりますね〜「X(旧Twitter)に似た」とありますが、記事によるとChatGPTの画像生成にフォーカスした機能があるらしく、AdobeがやってるBehanceみたいな、AIで生成した画像とか動画とか、もしかしたら文章とか、AIで生成した作品をシェアするようなSNSなのかもしれません。
https://www.adobe.com/jp/creativecloud/roc/information/behance.html
プロンプトのシェア。って線もありますかね。
あと、7記事目のOpenAIがアメリカの税理士事務所と組んで・・・ってやつ、なんでそんなニッチなマーケットにOpenAIが?と思われるかもしれませんが、、
・アメリカだと確定申告を全員やらないといけない
・そこには個人データがたくさんある。年収、住宅ローン、保険、医療費・・・・
こんな事情があるのかもしれません。